タイミングベルト祭り +α

| Posted in , , , , | Posted on 2013/04/16

お客様の車両をお預かりするときに
不思議なもので、同じ車種が集まったり、
同じ作業が続いたりします。

今回はタイミングベルトの交換がずいぶん続きましたので
一挙にご紹介します。


 
 


処分する前まとめて写真を撮ってみました。
ついでに交換する部分も入っていますが、
写りきっていないものもあるかもしれません。




プジョー106S16


これは危なかったです!
背中側が切れかかっていました。


アイドラーベアリングのネジ部は緩み止めが付いていますので
何時もタップにて、切り直してから取り付けます。





ルノーメガーヌ2RS



この車種はエアコンパイプがかなり邪魔で
結構作業しづらいです。




エンジンマウント、補器ベルト&テンショナー、クランクプーリーなど
ついでになる部品も交換です。
次のタイミングベルトまでは持たない部品ですので
同時交換が結果的に安く収まります。
特にクランクプーリーは、ダンパー部のゴムが弱目で
飛んでしまうとベルトがタイミングベルトケース内に絡んで
バルブクラッシュにもなりかねません。
後でズレが確認しやすいようにマーキングをしておきました。




ルノーカングー2
もう60000Km超えてタイミングベルトの交換時期です。



交換した部品です。


結構、アイドラプーリーの溝跡が付いていました。



結構ウォーターポンプの水漏れがあったようです。
プーリーにクーラントがついて飛び散っていたようです。



クランクプーリーは形が変わっていました。
対策でしょうか?



ルノーカングー1.4



これは結構ヒビが入っていましたね。



交換パーツです。
ウォーターポンプは多少漏れています。



インジェクターの洗浄と



漏れていたヒーターホースの交換と



レデューサーバルブも取り付けていただきました。




プジョー106S16



タイミングベルトヒビ



マウント類は交換です。
左側のメインのマウントは結構伸びてしまっています。
右側のホルダーはペタペタにつぶれています。



クランクプーリーもヒビ&隙間ができています。



プジョー純正リジットプーリー
¥7560
純正のリジットプーリーを扱い始めましたので、これに交換。
以前製作していたものより、安価です。
剥離もありませんし、
結構軽量ですので、レスポンスアップも見込めます。



ハブは結構錆びていましたので、ホイルも
一筋縄では、外れませんでした。




専用のハブクリーナーでクリーニングしました。
これでエキセントリック部にグリスを塗っておくことで
固着を防ぎます。




カングー1 1.4


ウォーターポンプ結構漏れ
クーラントが少しづつ減るのは、これが原因でした。



交換パーツです。
ロアマウントは限界でしたね(笑)





プジョー106S16
車検でお預かりしましたが、タイミングベルトの交換も
オススメして、作業させていただきました。
106は最終型でも10年以上になりました。
距離は丁度60000Kmといったところです。



ウォーターポンプのOリング部から漏れていました。
腐食でなかなか外すことができませんでした。



交換パーツ



プジョー純正リジットプーリーに交換しました。




エンストするということで、スロットルボディーのクリーニングと



ステアリングラックブーツが切れていましたので
交換しました。




ルノークリオV6
走行は約30000Km
と少なめですが、10年以上経ちましたので作業となりました。




エンジン&ミッションを降ろして



タイミングベルトを剥き出しにして・・・



入念にバルブタイミングを合わせていきます。
この作業が結構重要になりまして
エンジンのトルク感など、ずれていると結構変わってきます。



補器ベルトをセットで交換
セットの部品設定があります。



サーモスタットと、


 
ダイレクトプッシュのレリーズASSYと・・・
 
 
 
クラッチカバーをセッティングして
クラッチのオーバーホールもしました。
 
 
 
ミッションマウントは特にヘタっていまして
 
 


トルクロッドは形状の変更があります。




交換部品の数々
テンションローラー類の音が出ていました。

今回クラッチも作業したのは下ろしたついでというのもありますが
下記車両の症状を参考にしたからです。






ルーテシアV6Ph1
前回、エンジンを降ろしてタイミングベルトを交換しましたが



クラッチから異音がするとのことで
エンジン車載で、ミッションだけ下ろして
クラッチのオーバーホールです。



もちろんレリーズシリンダーもこのタイミングでしか
交換できませんので交換です。
このベアリングは、ずーっとクラッチカバーに当たっていていますので
クラッチを切ってもつないでも、ずーっと回っていることになるので
音が出るのが早いものと思います。




=まとめ=
中古車で購入時にタイミングベルトの交換履歴が
はっきりしない場合は、思い切って交換することをオススメします。
タイミングベルトがズレたり、切れたりしますと
エンジン本体に大きなダメージを与えてしまいます。
場合によっては再起不能で交換になるケースも考えられるからです。

また、距離が少なくても、実際ばらして見てみますと
やっておいてよかった、と思う場合が多いです。
メーカー指定では5年ごととかになっていますので
10年経っていましたら、間違えなく交換の時期ですよ。