アルピーヌA110 キャブ関係修理ほか

| Posted in , , , , | Posted on 2014/07/13

アルピーヌA110 1600SCの修理をさせていただきました。







ご依頼は、エンジン不調他とのことでしたが、
ご来店いただいた時のアイドリング回転数は
2000rpmはあろうかという高回転で
エンジンは、マウントが切れてしまいそうなくらい
ハンチングをしていて、排気ガスは真っ黒でした。
バックファイヤーも・・・・・

キャブに詳しい人はこれだけで、
あそこがこうなって、アーなっているから
こうなっているんだな。って解ると思います。


まずエンジンルームのインテークマニホールド辺りを
見てみましょう。




こんな感じでヒビがあるのと
変形、Oリング潰れなどあります。
これではエアーを思いっきり吸ってしまいますね。

エアーを吸ってしまうと
混合気が薄くなってしまうのでエンストなどしてしまいますね、
何とかアイドリング?させるために
大きなアイドルジェットをつけているのがこの症状でした。




普通ならこの部品を交換すればよいのでしょうが
当然ながら生産中止で、対応品も見つけられませんでした。




そこで





こんな部品をワンオフにて製作しました。




インシュレーターは旧車国産チューニングカーで定番の
ベークライト製を使って、純正のインシュレーターと
厚みを大体合わせてあります。







ウェーバーキャブ本体も、ばらしてパッキン類は交換、クリーニング、
フロート調整もしておきました。
(この辺も左右バラバラ)






ジェット類はとんでもない大きさのものも有りましたので
まずは、それなりの大きさのものに交換です。






作った部品をこう組みまして





キャブも無事装着完了

リンケージや、ホースなど取り付けて
試運転にて、最終ジェッティングしました。

キャブ本体が調子悪くなくてよかったです。
ジェット交換や、調整を受け付けてくれた時は
ほっとしました。

(この直し方ですとその筋の人たちには邪道と言われそうですが)

調子のよいA110は
とても気持ちがよかったのですが
今度は足回りを見たほうがよさそうでした。



また別のご依頼事項で
バッテリー上がり修理がありましたが
充電しているときと、していない時がありまして

これは、
「40年くらいの歴代の修理した人たちの歴史の積み重ね」
とでもいうのでしょうか、

配線の接触不良に起因するものでしたが
「オルタネーターを交換してみたけどダメだった」
みたいな感じになっており
配線間違え、無駄な配線など、正解にたどり着くまで
結構大変でした。