サイドバイク・ゼウス ヘッドオーバーホール

| Posted in , , , | Posted on 2015/08/21

世の中には変な(失礼!)乗り物が多く存在しますが
これは、側車付きバイクなのに
プジョー206S16のエンジンと、ミッションが
そのまま、搭載されている
なんとも、良く作ったなーというものです!

そんな、サイドバイクですが
今回、シリンダーヘッドのオーバーホールと
チューニングをさせていただきましたので
書いていきたいと思います。



普段は
手前のトランク?がエンジンの上に乗っています。

降ろしますとこのように
エンジン、ミッションが丸見えになりました。




今回は、腰下はバラしませんので
ピストンリングはメカニカル的にはなにもできません。
Moty’sMCS721にて、燃焼室カーボンクリーニングを
ばらす前に施工します。
施工することによりまして
ピストン側面から液がリングまで浸透して
リング溝などのカーボンも除去してくれるという
非分解部分に良く効くすぐれものなのです!



ピストンの上側は
カーボンで黒くなっています。
大体のエンジンは、みんなこんな感じです。




付け置きして、液を吸い出しましたが
この黒さです。

この後、エンジンを掛けまして
ピストンの動きで、リング部分の溶けたカーボンも
飛ばすという考え方になります。



ばらしに入りますが・・・



プジョーに載っているときとは
逆からのアクセスになりますので
なんか変な感じです。





それでも、補機類、カバー関係は外すことができました。
実は、この辺がうまく外れるかが、一番の心配でした。





そしてヘッドも外して



洗浄して




バルブも外して





なんかバルブのアタリ方が
変な感じになっています。




IN,EX共に
ポート研磨





バルブガイド製作入れ替え、シートカットなど
一通りの作業をしました。



シリンダー、ピストンも綺麗に!




漏れていたウォーターポンプや




当然ながらタイミングベルトや
プーリー関係なども交換して
作業を完了することができました。


お客様からは
回転の上りが、トルクフルでスムーズだと
ご連絡いただき、ホッとしました。


この手の作業は
時間がかかってしまいますので
ご依頼いただける場合は
時間に余裕を持っていただけますと
色々と工夫して
良い結果が出せますので
お早目のご連絡を、よろしくお願いいたします。