古い車を修理する。ということ

| Posted in , , | Posted on 2016/12/28

古い車を修理する場合
大きく分けて3通りあると思うんです。

①経年変化
②消耗部品
③人為的なことによる不具合

③の人為的なものについてですが
古い車ほど過去に色々な人が手を入れていますが
そのすべての修理が、きちんとなされているとは限らないんですよね。

なので、修理の管理車両というのは
履歴がわかりますので扱いやすいのです。

また、部品も生産終了が珍しくもなく
有っても入手まで時間が掛かるなど、
現行に近い車両よりもどうしても時間がかかってしまうんです。

そんな作業のご紹介です。

中古車販売のルノー4GTL




キャンバストップのバンドを止めるクリップがプラスチックのため
割れてしまいました。




純正部品は既にありませんので
生きている部品に合わせてアルミにて削り出し




黒く塗ってから取り付けました。



キャンバストップ自体も切れています、
張替えにて対応ですが
ルーフ内貼りの色合いに合わせまして
内側を近い色で作ってみました。





車検でご入庫のR4GTL
色々な修理内容がありましたが
ヒーターが効かないということで見てみましたら



結構ばらさないと見れません…



ヒーターコアまでたどり着くと、、、


ホースが折れて、水流をせき止めていました。

新車からこれは無いと思いますので
過去の誰の仕業ですよねー。



色々作業でお預かりした
ルノー5アルピーヌターボ



試運転したときにブレーキに違和感が、、、


リフトアップしてみてみますと


リアブレーキ配管に付いているはずの
ブレーキリミッターが付いていません。
通常はこの部分に足回りの動きによって油圧を調整する
バルブがあるのですが。
多分漏れていて交換したかったのでしょうが
生産中止でこうなったんだと思います。

この状態ですと
4輪同じ油圧がかかってしまいますので
自転車でリアブレーキを強くかけた時のように
リアがロックしてしまいます。
急ブレーキや、サーキットでは危ないですよね。

そこで


配管を加工、一部製作して


他車種用のリミッター(Pバルブ)を
取り付けしました。
試運転しましたが結構うまくいきました!


そしてカタカタのロアボールジョイント



フロントハブベアリング



持ち込んでいただいたビルシュタインショック




ドライブシャフトアウターブーツ


これは危なかった
ステアリングラックのカップリング



外し作業していたら
最後はバラバラに!




そんなこんなで、今年も今日が最終営業日となりました。
今年1年皆さまには、大変お世話になり感謝しております。

1月は5日からの営業となります。

良いお年を!