プジョー106S16 ミッションオーバーホール

| Posted in , , | Posted on 2015/02/13

普段あまりない作業も、続くことはあるもので
プジョー106S16のミッションを2台連続でオーバーホールしました。

1台はクラッチつないでも走らない、クラッチ踏まなくてもシフト出来てしまう。
感触としてはクラッチは、大丈夫そうです。



いきなり、分解途中
まだ原因が出てきません。



デフを外して万力にセット
合わせマークをデフハウジングとリングギアにつけて



ハウジングだけ回してみると
予想通り、焼嵌め式のリングギアが空転してしまいました。

これでは動きませんね。



このミッションに
別のギア抜けが激しいLSD付きミッションの
LSDだけを外して付け替えます。




カバーを外すといきなり



インプットシャフト5速側のベアリングを止めている部分の
ボルトが緩んで、ギアと干渉して削れていました。




結構削れているようです。
インプットシャフトが動いていたかもしれません。



ついでにLSDのオーバーホール



ハウジングの傷んだねじ山を
タイムサートで修理、
シンクロ関係を交換して組み付けました。




そしてもう一台


2速がストロークの半分くらいしか入らない感じで
当然ギア抜けと、異音がしています。



1速ギアのスプラインが折れています。



2速ギアスプライン部、シンクロリング&ハブが
かなり荒れているのが判ります。

折れた部分の一部は、前回オイル交換の時、マグネットドレンに付いて
出てきましたが、残りの折れた部分が2速側に残って
挟まっていたのがわかりますね。




各ギア、シンクロASSY,ベアリング等交換して
新品LSD組み付けてオーバーホール完了です。



折れた部分は、新品のギアと比べるとこんな感じ。




ジクジクしたクランクシールを交換して
フライホイルは軽量&バランスして
ミッション載せました。

今回一気に、都合3台同じミッションをばらしましたが
当然使い方や、走行距離も様々ですが
どれも状態が結構違っていました。

良質なオイルと管理、丁寧な操作を心がけましょう。
距離を走ってからの差が出ますよ!