ルーテシア2RSについて
| Posted in エンジンマウント , クランクプーリー , タイミングベルト , ルノー/ルーテシア2RS | Posted on 2012/03/03
修理依頼内容は
タイミングベルトが切れてエンジン壊れてしまい、それの修復です。
そんな中ちょうど同じ2000年モデルのタイミングベルトを交換しましたので
細かく見ていきたいと思います。
距離は同じく少なめで、22275Kmでした。
まずはエンジンマウントから
黒い外枠とエンジン側のアルミのステーの高さが同じになっています。
この状態で、エンジンマウントを見てみると
裏側が切れてオイルが抜けてしまっています。
ボディー側には垂れたオイルの跡が茶色くなって残っています。
これは、外さなくても、のぞき込めば見えますので
このようになっていますと、エンジンマウントは、少なくとも
上記のようになっているはずです。
完全に切れてしまっている車両も多く見かけますので
点検をオススメします。
ちなみに価格は¥25000弱です。
エンジンマウントを交換してある場合は、アルミのステーの方が
10~15mm位高くなりますので、その沈み具合で判断します。
交換できません。
こうして
こうして、初めてベルトの全体像が見えてきます。
カムシャフトの位置決めはこのような特殊工具で
カムを直接抑えておきます。
クランクシャフトにも位置決めのピンをいれます。
自作の工具など使い補器のベルトも外したり
なにせ大変です。
交換したプーリーたち
このように中のグリスが出てきています。
このようにグリスが出切ってしまうと当然内部が潤滑しなくなり
プーリーが破損して、ベルトがずれたり、キレたりしてバルブタイミングがずれて、
バルブクラッシュという順番になってしまうのです。
そしてクランクプーリー新旧
ダンパー(ゴム部)に亀裂が入ります。
壊れる順番は
①内側、外側が空転してずれる。
*その不具合を発見できるように内外ダンパーに
マーキングしておくとわかりやすいです。
②内側、外側が分離してプーリーが飛んでしまい
ベルトも当然飛んでしまいます。
*その時外側に飛んでいけばまだ良いですが
内側に来ると、タイミングベルトを巻き込んで
これまた、エンジン破損につながってしまうのです。
そのほかのプーリーにもベルトのカスが
巻き込んでしまうことが多いです。
通常使用で6~7万キロの間に交換をおすすめしますが、
2000年、2001年の車=フェーズ1は距離が少ないからといって
タイミングベルトの交換を見送るのは、大変リスクがあることが分かりました。
早めの交換をおすすめします。
予算の関係もありますが
同時交換推奨は
ウォーターポンプ
クランクプーリー
補器ベルトセット(ベルト、テンショナー、アイドラー)
エンジンマウント
他
お問い合わせいただければ、ご相談にのらせていただきます。