実験!! ワコーズ エコカープラス

| Posted in , | Posted on 2014/02/07

以前にもご紹介したことがありましたが
ワコーズエコカープラスについて実験をしましたのでご報告です。

その前に・・・・・
この実験の見方に関係することをひとつ

車のラジエターの前または、エンジンルーム側に
冷却用の電動ファンがあるのはご存知かと思いますが
「冷却水が熱くなれば回って、ある温度まで下がると自動的に止まる」
こんな認識だと思います。

このモーターは(他のモーターもそうですが)手で回した時に
軽く回らないといけません。
内蔵のベアリングの具合が悪かったりしますと
回転が重くなって回転抵抗が大きくなります。

回転が重くなるとモーターに流れる電流が大きくなる性質がありますので
ヒューズが切れたり、配線やカプラー、ターミナルの焼け(溶け)
につながりますので、たまに点検してみてください。

ルーテシア2、初代トゥインゴなどは事例もありますよ。

但し、エンジンがかかっているときや、
温間時にはファンが突然回る可能性がありますので
絶対にやめましょう。

エコカープラスの実験とどんな関係があるかといいますと・・・
テスターにはモーターの電流計が付いていまして
どれだけの抵抗があるかを、電流値で見るものです。

電流値大=抵抗大
電流値小=抵抗小
これを覚えておいてください。



それでは実験に移りましょう。


右の瓶がエコカープラス
左の瓶がエンジンオイル(TOTALクォーツ7000 10W40)



 

Aの表示が電流値で
丸いメーターの数値が赤丸の金属片を押し付けるトルクになります。

これはエンジンオイルなし
トルク(負荷)0
電流値は3.5A
これが基準になります。





トルク(負荷)約200Kgf/cm
エンジンオイルなし
電流値4.8A




今度はエンジンオイルを絡めてから・・・
(丸いところが勢いよく回っていますが飛び散ることはありません
 オイルパンの中はこんな感じになっているのが想像できますね。)



 

トルクを掛けて5秒くらいは
4.6A



その後3.8Aに下がっていきました。

 これは、エンジンオイルがある程度温まっていない(定着していない)と
潤滑性能が悪いことを意味しています。
温度は概ね60~70度です。

(トップカテゴリーのレーシングチームは
 エンジンオイルを温めてから入れるところもあるそうです。)

これがいわゆる「ドライスタート」状態です。
1ヶ月に1度くらいしか乗らない車はまさにこの状態ですね。

ちなみに、エステル系の添加剤が入ったエンジンオイル
大雑把に言うと、このドライスタートに強いオイルです。



 


そして、エコカープラスを入れて、混ぜまして・・・・




ドライスタート状態でも
3.6A

エンジンオイル単体で温度が上がってからよりも
電流値が下がっています。




そしてトルク(負荷)を2倍の400Kgf/cmにしても
3.8Aで安定しました。

この数値でドライスタート状態でも
潤滑がうまくいっていることが示されたわけです。





金属片の削れた跡ですが・・・

左:エンジンオイルなし
中:エンジンオイルのみ
右:エンジンオイル+エコカープラス

これはあくまでもドライスタートを大げさに再現したものですので
実際はこんなに削れるわけではありませんが、
「ドライスタート」がエンジンにとって良くないことがわかりました。


上の方にも書いたとおり
「じゃあエステル系のオイルを入れればいいじゃないか」
これも正解です。


じゃあエコカープラスを入れる意味は・・・・


そのエステル分も、もっと早く金属に吸着させる性能を持っている
というところです。

言い換えると
高性能なエンジンオイルの性能を
エンジンスタート時(ドライスタート含む)から引き出してくれる
といった感じでしょうか。

オーガニックFM剤がどうとかという説明もありましたが
結果を見れば納得という感じの実験でありました。


ワコーズ エコカープラス ¥1890
エンジンオイル3~4Lに1本添加が必要です。

あまり乗らない、あの車やその車にいかがですか?

もちろんアイドリングストップ車対応です。
エンジンのGO&STOPが多いですから。
(元々、開発したのはそのためだとか)