ブレーキパッド交換の手順
| Posted in キャリパー , ブレーキパッド , ブレーキローター/ディスク , メンテナンス | Posted on 2017/03/28
ブレーキパッド交換には
それなりの手順がありまして
省いても交換自体はできますが
パッドの片べりや、鳴きの原因になることがあります。
普段当たり前すぎて説明もしないのですが
順を追って見てみましょう。
原理は
ブレーキペダルを踏みますと
油圧が画像右側のピストンにかかってきて
右側ブレーキパッドをブレーキディスクに押し当てます。
キャリパーは左右にスライドするようになっていますので
上記動作の反力で、左側パッドもディスクに押し当てて
両側のパッドがディスクを押さえつけて
制動力が発生、車が減速します。
円盤をつまむ感じですね!
キャリパーを外したところです。
ディスクの中心に空間があるのは
ブレーキの冷却(空気で冷やす)用です。
古い車には特別な装備でしたが
現代の車、特にフロント側はほとんどこの仕様です。
先ほどキャリパーが左右にスライドすると書きましたが
画像のネジの部分が、その役割をします。
スライドピンなどの名称です。
*ブレーキメーカーによってこの構造ではない
色々な構造があります。
スライドピンを抜いたところ
結構グリス切れで、キューキューいってます。
グリスが固くなってるので・・・
クリーニング
錆は無かったのですが
必要であれば、ワイヤーブラシ等で掃除が必要な場合もあります。
専用のグリス添付
パッド自体にも必要な部分に専用のグリス塗ります。
キャリパーブラケット、パッドベースプレート間
パッド自体が動きやすいように、鳴き止めも期待して
キャリパーと接触する部分、ピストン
振動による鳴き止め
こんな風に雑に塗るのは
あまり好みじゃないな~。
完成!
ブレーキを踏んで、ほんのちょっとだけムニュッっとグリスがはみ出るのが
好みです!
参考
4ポットキャリパーなど
対抗ピストンの場合は、キャリパー自体は動きません。
ピストンが左右から出てきます。
フローティングディスクとか
サイドブレーキ兼用のキャリパーとか
色々な構造のものがあるんですけど
その辺はまたの機会に。